※この記事では、角川文庫版の上巻のみについて記述しています。
調べたくなる言葉
◆モンセラット修道院
作中冒頭で、エドモンド・カーシュがバルデスピーノ、イェフダ・ケヴェシュ、
サイード・アル=ファドルの三人に会いに行った場所。
スペインのカタルーニャ州バルセロナ近郊に位置するモンセラット山頂にある。
「モンセラート」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2018年9月8日 9:26 (UTC) URL : https://ja.wikipedia.org
◆ジャクソン・ポロックのドリップ絵画、アンディ・ウォーホルのキャンベルのスープ缶、マーク・ロスコの色付き四角形を重ねただけの絵
全てラングドンが苦手とする現代美術で、この種の作品が傑作と誉めそやされる
理由が理解できないとラングドンは感じている。
ジャクソン・ポロックについては、「天使と悪魔」の記事参照。
ドリップ絵画については以下参照。
「No. 5, 1948」『Wikipedia, the free encyclopedia』
15 March 2019, at 13:48 (UTC) URL : https://en.wikipedia.org
アンディ・ウォーホルは1928年アメリカ・ペンシルバニア州生まれの芸術家で、
ポップアートの旗手と称される。「キャンベルのスープ缶」は1962年の作品で、
ロンドンにあるナショナル・ギャラリーに収蔵されている。
マーク・ロスコは、1903年ロシア生まれの画家で、ジャクソン・ポロックらと
共に抽象表現主義の代表的な画家とされる。以下のような「色付き四角形を重ねただけ」
の抽象画を多く残した。
「Mark Rothko」『Wikipedia, the free encyclopedia』
6 May 2019, at 20:11 (UTC) URL : https://en.wikipedia.org
◆ボストンの<タイガー・ママ>
マサチューセッツ州ボストンにある高級東南アジアレストラン(と思われる)。
作中では、一年ほど前にカーシュがラングドンから、「世界の多種多様な宗教の
格をなす信仰、中でも天地創造をめぐる諸説について」教えを受けた場所。
レストランについては、こちらの公式サイトへのリンク参照。
◆スペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館
1997年に開館した、現代美術専門の美術館。アメリカ人建築家、
フランク・ゲーリー設計による斬新な設計で知られる。
(ラングドンは、「異界人の幻覚から飛び出したような外観をしている」と述べる)
作中では、カーシュのプレゼンテーションがこの美術館で行われた。
「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2019年4月6日 9:55 (UTC) URL : https://ja.wikipedia.org
◆セビーリャ大聖堂
スペイン南部のアンダルシア州、州都のセビーリャにある大聖堂で、
世界で3番目に大きい大聖堂である。レコンギスタ後に、モスクがあった場所に
建てられたとされる。1987年に世界遺産に登録。
作中では、この教会で起きたテロ事件で、アビラは妻子を失い、
自らも大けがをしたと紹介されている。
「セビリア大聖堂」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2018年3月21日 9:53 (UTC) URL : https://ja.wikipedia.org
◆シナゴーグ
ユダヤ教における「会堂」を意味する建物。キリスト教における教会とは
位置づけが異なり、各地に散っているユダヤ人の礼拝や婚礼、教育の場である他、
地域のコミュニティーの中心的な場所となる。作中では、イェフダ・ケヴェシュが
三十年以上前から、ブダペストのドハーニ通りにあるヨーロッパ最大のシナゴーグを
指導してきたと紹介されている。
「ドハーニ街シナゴーグ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2019年3月3日 17:29 (UTC) URL : https://ja.wikipedia.org
◆クラインの<空虚への跳躍>
イヴ・クラインは1928年フランスのニース生まれの芸術家。
単色によるモノクローム絵画の制作で知られ、特に彼は青にこだわりがあり、
「インターナショナル・クライン・ブルー」という自らが理想とする青を開発した。
「空虚への跳躍」は、1960年の作品(以下引用画像)で、作中で
紹介されているように、「フォトショップが登場するずっと前に、斬新な着想に
基づいて剃刀で大胆な細工を施した作品」である。
「Yves Klein」『Wikipedia, the free encyclopedia』
22 March 2019, at 2:11 (UTC) URL : https://en.wikipedia.org
◆リチャード・セラの<ザ・マター・オブ・タイム>
リチャード・セラは1938年アメリカ・カリフォルニア州生まれの彫刻家で、
板金を使った巨大な彫刻で知られる。
「ザ・マター・オブ・タイム」は、「帯状の錆びた鋼板を優美に湾曲させ、
ヘリを下にして危なっかしく自立させたもの」で、ラングドンは、カーシュの命を
受けたウィンストンによって、その渦の中心に誘われた。
◆アルムデナ大聖堂
スペイン・マドリードにある大聖堂で、16世紀から計画されていたが、
完成したのは1993年で、ゴシック・リヴァイヴァル様式で建てられている。
作中では、王宮に隣接するこの建物で、本来はバルデスピーノ司教が
礼拝を担当するはずが、カーシュの発表を見るために司教が下級司祭に代理を
頼んだため、侍者が混乱するシーンが登場する。
「アルムデナ大聖堂」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2018年12月31日 23:56 (UTC) URL : https://ja.wikipedia.org
◆<壁撞き>
1957年中華人民共和国福建省生まれの芸術家、蔡國強が2006年に発表した作品。
作中で紹介されているように九十九匹の狼がひたすら壁に突進する様子を
描いた作品。
◆ジョアン・ミロ
1893年スペイン・カタルーニャ州バルセロナ生まれの画家。シュルレアリスム
運動にも参加している。作中ではウィンストンの自画像を見たラングドンは、
「子供の塗り絵帳とシュールリアリストのステンドグラスを足して二で割ったかのような、
遊び心にあふれた作品」を見て、彼の作品だと思うシーンが登場する。
「ジョアン・ミロ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2019年4月21日 7:35 (UTC) URL : https://ja.wikipedia.org
◆ウーバー
アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く、ウーバー・テクノロジーズ
が運営する自動配車アプリのこと。一般人が自分の空き時間と車を使って、
他人を運ぶ仕組み。
◆フランシスコ・フランコ
フランシスコ・フランコ・バアモンデは、1892年スペインのラ・コルーニャ生まれ
の軍人、政治家。スペイン内戦時に反乱軍を指揮し、共和制を打倒、
1939年にスペインを統一した。以後、1975年に83歳で死没するまで、
独裁者としてスペインを統治した。
「フランシスコ・フランコ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2019年1月9日 12:03 (UTC) URL : https://ja.wikipedia.org
◆聖イシュトヴァーン大聖堂
ハンガリーの首都、ブダペストにあるカトリックの大聖堂。
1851年に着工し、1905年に完成。新古典様式。
ハンガリー初代国王・イシュトヴァーン1世に因んでおり、
聖遺物として彼の右手のミイラが保存されている。作中では、バルデスピーノ司教を
信じきれず思い悩むラビ・ケヴェシュが
セーチェーニ鎖橋から眺めた景色にこの建物が含まれていた。
「聖イシュトヴァーン大聖堂」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2018年12月31日 23:38 (UTC) URL : https://ja.wikipedia.org
◆ディズニーのエルサ姫の名文句
エルサ姫は、2013年のディズニー映画「アナと雪の女王」の登場人物で、
アナの姉。雪や氷を作る魔法を持ったエルサは、幼い頃にアナに魔法を
当ててしまって以来、力を隠してきたが、戴冠式の日に露見してしまったこと
きっかけに暴走し、夏だった王国を真冬にしてしまう。
彼女の名文句として紹介されている「Let it go」は本作の挿入歌で、
エルサ役を務めたイディナ・メンゼルが歌う。
以下、中巻へ続く。
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