「奇面館の殺人」の謎・ネタバレ(2/2)

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※この記事では、講談社文庫版の下巻のみについて記述しています。
 上巻についての記事はこちら

 

調べたくなる言葉

◆MAパス

 1933年東京生まれの推理作家、泡坂妻夫(本名・厚川昌男)が考案した
コインマジックの一種。
泡坂は推理作家の他、奇術師としても活動しており、
石田天海賞(創作奇術に貢献したものに与えられる賞)を受賞している他、
自らの名前を冠した厚川昌男賞も開催していた。
MAパスは、右手に握ったコインを密かに左手に移す技法。

 

◆シュレディンガーの黒猫事件、神内家事件

 謎。実在の事件で無ければ、過去の創作中に現れる事件でもなさそう。
(単なる調査不足でしたらすみません)
「館」シリーズ最終第10巻への伏線とかだろうか?

 

◆ジャック・フットレル

 ジャック・ヒース・フットレルは、1875年アメリカジョージア州生まれの
ジャーナリスト、小説家。
「思考機械」の別名を持つ科学者にして名探偵、
「オーガスタス・s・f・x・ヴァン・ドゥーゼン」を主人公とする
「思考機械」シリーズが著名。
1912年、タイタニック号の沈没事故で死亡。

 

ストーリー上の謎、ネタバレ

◆鹿谷が整理した3つの問題点

 作中で、鹿谷がまとめた3つの問題点に沿って、謎解きを行う。
(順番は時系列に合わせて並び替えた)

1.何故、睡眠薬を飲ませたか?

 もしも僕たちが正体をなくしていなかったならば遂行が困難であるような、
そういう何らかの仕事を行うためだった(第十一章 6)

「何らかの仕事」とは、六つの客室の六本の格子棒、及び奇面の間の格子棒を窓枠下に、
数センチ捩じ込み、サロンの隠し棚を出現させ、そこに隠されている「未来の仮面」
を盗むため。そして、その後、再び客室へ忍び込んで、格子棒をもとに戻すため。

2.何故、首と指を切断したか?

 まずは、首を切断した理由から。実際には首に用があったのではなく、
被っていた「祈りの仮面」を持ち歩くために首を切断する必要があった。
「祈りの仮面」は奇面の間から、本館へ抜ける「秘密の抜け道」を開けるための
鍵になっているので、頭から外す必要があるが、
犯人は、鍵を見つけることができず、首を切断せざるを得なくなった。
そもそも、「秘密の抜け道」を通る必要が生じた理由は以下の通り。
元々の計画では、犯人はこっそりと「未来の仮面」を盗んだのち、
客室プラス奇面の間の仕掛けを元に戻して、盗難自体が無かったと思わせる予定だった。
しかし、サロンに新月がおり、対面の間から出ることができなかったため、
「秘密の抜け道」を抜けて本館からサロンに電話をして新月を去らせる必要がでたため。
(主人を殺してしまったこと自体が予定外ではあるが……)

次に、指を切断した理由(さらに、フードプロセッサーに掛けた理由)について。
奇面の間の格子棒を操作するために、忍び込んだ際、睡眠薬に耐性ができていた
主人が目を覚ましたため、犯人は主人を扼殺してしまった。
その際に、主人が爪でひっかくなど抵抗したため、爪が剥がれかけたり、
あるいは剥がれたりといった状態になってしまった。
それを隠蔽するために、指を切断し、フードプロセッサーに掛けた。

3.何故、仮面を被らせたか?

 2.の指の切断の理由の裏返しで、犯人は主人に抵抗された結果、
顔にそれとわかる傷を負ってしまった。それを隠すために、
全員の顔に仮面をつけて鍵をかけた。

 

上巻についての記事はこちら

 

 

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