「涼宮ハルヒの陰謀」の謎・ネタバレ

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本作は「涼宮ハルヒ」シリーズの第7作目。
キョンとハルヒが高校1年生2月の出来事が描かれている。

調べたくなる言葉

◆キルリアン写真

 物体に高電圧、高周波を掛けて発生させたコロナ放電をによる
発光現象を撮影した写真。物体から放たれる水蒸気の電離を撮影する。
まるで生体のオーラが撮影されているように見えるため、作中で
日常のハルヒからはキルリアン写真的なオーラが出ているとキョンが表現した。


「キルリアン写真」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2018年9月3日 14:31(UTC)  URL : https://ja.wikipedia.org

 

◆ベルヌーイ曲線

 古泉がホワイトボードに描いた過去と未来の関係の可能性を示した図を見た
ハルヒがベルヌーイ曲線かと聞いた。ベルヌーイ曲線はベルヌーイの螺旋や、
対数螺旋とも言い、軟体動物の殻や、台風の渦など自然界で多く観られる螺旋の一種。


「対数螺旋」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2018年7月17日 11:02(UTC)  URL : https://ja.wikipedia.org

 

◆Ia型超新星爆発

豆袋の説明書きを読むハルヒの瞳が表題のようだったとキョンは述べる。
Ia型超新星は、超新星の一種で白色矮星の激しい爆発により生じる。白色矮星は、
核融合を終えて寿命が尽きた恒星の残骸であるが、近接した位置に別の恒星があり、
その星と核融合することで発生する爆発が、Ia型超新星爆発。
 この種の爆発は白色矮星の質量が均一であるため、ピークの明るさが一定
であるという特徴がある。

 

◆追儺儀式

 元々は宮中で旧暦の大晦日に行われた鬼を払う儀式であり、現在では
節分に鬼を払う儀式のことも指す。

 

◆泣いた赤鬼

 作中で、ハルヒがこれを読んで以来、鬼には優しくしてあげようとここに決めたと
いうエピソードが紹介されている。「泣いた赤鬼」は、1893年山形生まれの
童話作家、浜田広介が1935年に発表した童話。人間と友達になりたい赤鬼が、
友達の青鬼の協力を得て、人間と仲良しになるがその代償として青鬼を
失ってしまうという物語で、学校教科書にも採用されている。

 

◆クロム族元素のような性格

 「頭ごなしに言い聞かせたりしたら意地でも曲がらなくなる」ハルヒの性格を
キョンが評した例え。クロム族元素は第6族ともいい、クロム、モリブデン、
タングステンなどが含まれ、全て硬い金属であることから出てきた表現と思われる。

 

◆真田幸村がいなかった場合の大坂夏の陣

 作中で、どうしようもないものの例として登場。大坂夏の陣は慶長20年(1615年)
に徳川幕府と豊臣氏の間で行われた戦い。前年の大坂冬の陣の結果、
二の丸、三の丸の堀が埋め立てられており、元々豊臣方としてはどうしようもない
状況だったが、真田幸村は天王寺口において、家康本陣に迫る活躍を見せた。

 

◆検非違使

 平安時代に設置されていた役職で、京都の治安維持を所管する警察のような
役割を果たしていた。

 

◆恩讐の彼方に

 近未来のSOS団の活動で、鶴屋家保有の山に登り、そこで掘削作業をすると
聞かされたキョンは「聞いているだけでくたびれる。恩讐の彼方にじゃあるまいし」
と嘆く。「恩讐の彼方に」は、1919年に発表された菊池寛の短編小説で、
江戸時代に豊前の国(大分県)耶馬渓の交通の難所を掘削し、青の洞門と呼ばれる
隧道を通した僧を題材にした作品。

◆イレイザーヘッド

 八日後からやってきたみくるを匿う先として、キョンはハルヒを真っ先に除外したが
「どうしてかなどと訊くヤツがいたら俺はそいつの頭をイレイザーヘッドにしてやって
何ら恥じることはないだろう」と語る。イレイザーヘッドは、鉛筆についている
消しゴムを指すが、ここではおそらく、1977年のアメリカ映画「イレイザーヘッド」
の主人公ヘンリー・スペンサーの髪型を指すと思われる。
 「イレイザーヘッド」はデヴィッド・リンチが一人で作り上げた長編映画デビュー作で、
シュールかつ難解、不可解な作品。

 

◆太陽系からバーナード星系までへの距離

 朝比奈みくるの長門の自身への対応に対するおっかなびっくり感には、
これくらいの距離が横たわっているとキョンは語る。バーナード星は、
へびつかい座にある恒星で、地球から約6光年と、宇宙規模で見たときには
かなり近い距離にある。

 

◆天山山脈

 通称鶴屋山登山に際して、ガチガチに準備を固めようとするハルヒに対して、
鶴屋さんがこの山脈を徒歩で縦断するんじゃないんだから大丈夫と笑う。
 天山山脈は中国北部のトルファン盆地北から始まり、西のタクラマカン砂漠付近、
キルギス、カザフスタンと中国との国境まで連なる山脈。最高峰は、中国と
キルギス国境にあるポベーダ山7,439m。この山脈の南北をシルクロードが通っていた。

 

◆WRC

 朝比奈みくる誘拐犯を追跡する新川さんのドライビングテクニックはWRCレベル
に達していたとキョンは語る。WRCはWorld Rally Championshipの略で、
日本語では世界ラリー選手権と呼ばれる、国際自動車連盟(FIA)が主催する
ラリー競技の世界選手権。

 

◆プレアデス星団

 エピローグにてハルヒは両目にこの星団をまるごと押し込んだような
光を灯らせる。プレアデス星団は、和名の「すばる」でも知られる
おうし座の散開星団(星同士が近い状態にある天体)。冬を中心に秋から春先に
掛けて観測することができる。

Pleiades large.jpg
「プレアデス星団」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』
2019年8月1日 6:20(UTC)  URL : https://ja.wikipedia.org

 

ストーリー上の謎、ネタバレ

◆八日後から来た朝比奈みくるとキョンがしたことのまとめとその意味

 二人は朝比奈みくる(大)からの指示で様々な、一見意味の分からない行動を取る。

手紙♯1では、地面に釘を打ち付け、その上に缶を被せるいたずらをした。
その意味は、その缶を蹴飛ばして怪我をした男性が病院で出会うことになる
女性との間にできる子どもが朝比奈みくるらの未来に重要な役割を果たすのだった。

手紙♯2では、鶴屋山にある目立つ形をした石を西に向かって約3メートル移動した。
その意味は、元の場所には江戸時代には存在しなかったチタニウムとセシウムの
合金というオーパーツが出てきてしまうため、それをハルヒに発見されるのを防いだ。

手紙♯3では、道端のパンジーの植え込みに落ちている小型の記憶媒体を
回収し、あるところにそれを送付するよう指示があり、紆余曲折の末に実行した。
キョンらが回収した記憶媒体には、朝比奈みくるらの未来で
使われている時間移動理論の原理的基礎データ(ただし破損)が入っており、
彼女らの未来を実現するために必要な行為だった。

手紙♯4では、亀を川に投げ込むように指示があり、二人はそれを果たした。
亀を投げ込むときにハルヒの近所に住んでおり、朝比奈みくるの未来の
実現に大きな貢献を果たすとされる少年ハカセくんと出会い、キョンは一度は
亀を川に投げ込んだもののその後直ぐに回収し、ハカセくんに渡している。
彼はキョンが川に亀を投げ込んだときの波紋をずっと覚えていて、
それをヒントに「未来」にとって重要な発明をすることになる。

手紙♯5では、朝比奈みくるを八日前に戻すよう指示があり、これで物語は完結。

手紙♯6では、キョンは朝比奈みくる(大)に呼び出され、そこでキョンは
限定的ながらも自らの行為の意味の説明を受ける。

本作にて、キョンが行った上記行為の意味は、長門の以下のセリフに集約される。
「未来の固定のためには正しい数値を入力する必要がある。朝比奈みくるの
役割はその数値の調整」

 

<次回作>

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