「水車館の殺人」の謎・ネタバレ

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ストーリー上の謎、ネタバレ

◆パートごとの人称の違い

 現在パートは一人称に対し、過去パートは三人称。
現在パートの「私」が藤沼紀一ではないことを隠すために、
人称を変えていると思われる。

一人称部分は、話者が藤沼紀一であると
明言することなく(虚偽の記述をすることなく)、
読者に話者=藤沼紀一であると思わせるよう、細心の注意を払って記述されている。

◆1年前(1985年9月)の事件概要

・犯人
 正木慎吾、藤沼由里絵

・被害者 
 藤沼紀一(正木の過去を捨て去り、資産、妻を乗っ取るため、亡き者にされた)
 根岸文江(上記成り代わりに気付くことができる人物のため、亡き者にされた)
 古川恒仁(正木が死んだように見せかけるために、身代わりとして亡き者にされた)

◆今回(1986年9月)の事件概要

・犯人
 正木慎吾
・被害者
 三田村則之(1年前の古川との成り代わりのトリックに気付いた可能性があった&
       由里絵を誘惑したため、亡き者にされた)
 野沢朋子(歩けないはずの紀一=正木が歩くのを見てしまったため、亡き者にされた)

 

調べたくなる言葉

◆キャッツアイ

 猫目石とも呼ばれる宝石の一種。
光が当たると猫の目のような模様がでる石のことを言う。
鉱物としての正式名はクリソリベル・キャッツアイ。
(クリソリベルという鉱物の猫の目模様のでる石)

◆ブライアーのパイプ

 ブライアーは地中海沿岸に分布するツツジ科の植物。
難燃性があり、軽く、磨くとつやが出ることから高級なパイプの材料に使われる。
(根の部分が使われる)

◆亜麻色の髪の乙女

 フランスの作曲家、クロード・ドビュッシーの前奏曲の一つ。
フランスの詩人、ルコント・ド・リールの同名の詩が元になっている。

<参考動画>

 

◆童謡「森の水車」

 作詞:清水みのる、作曲:米山正夫の童謡。
戦中に一度発売されるも、洋風の歌謡曲であったため、発禁。
戦後の1951年に再発売され、NHKラジオ歌謡でも流されたこと等から全国に広がった。
確かに、水車館とは異なり、可愛らしい、明るい印象の歌。

<参考動画>

◆ジャーマン・プログレッシブ

 ’60年代から’70年代にかけて、西ドイツで現れた先進的(プログレッシブ)、
実験的な音楽。
現在ではクラウトロックと言われる。
(クラウトはドイツで食べられるキャベツの酢漬け、ザワークラウトのこと)
代表的なバンドは「Can」「NEU!(ノイ)」など。

<参考動画>

 

<次回作>

 

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